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慶應義塾大学 理工学部 情報工学科

 

自己紹介news


自己紹介(研究関係・オフィシャル版)news

通信からニューラルネットワークの研究へ
 ユニークで役立つシステムや原理を考案する。そんなことが好きで研究の道を歩み始めました。 研究を行っているうちに、「せっかく研究するのならば、自分(達)でしか思いつかないような大きな研究をしたい!」と思うようになりました。そんな時、人間の情報処理方式を模擬しようとするニューラルネットワークの研究を知り、迷うことなく研究分野を変えました。博士課程を修了して間もない頃のことです。これだけ科学技術が進んでいても脳での情報処理は未知なことだらけで、この解明や工学的応用に成功すれば実社会への貢献は計り知れないものになる、まさに夢のある研究分野だったからです。
ニューラルネットワーク研究のメッカ、スタンフォード大学へ        
 まもなく、当時在籍していた電気工学科の先生方の暖かい御理解が得られ、ニューラルネットワーク研究の大専門家であるラメルハート先生(米国スタンフォード大学)のもとへ訪問研究員として滞在することができました。自由な雰囲気の中でニューラルネットワークのみならず、ファジィや遺伝的アルゴリズムなども学びました。シリコンバレーという独特の土地柄から、産学協同の重要性も肌で感じることができました。また、超多忙であるにもかかわらず学生一人一人を非常に大切にしておられるラメルハート先生の姿に教員の原点を見たようで、深い感動を覚えました。
研究室の立ち上げ
 帰国後は、慶應に入ってくる優秀な学生の研究への未知な潜在能力を出来る限り伸ばすように心がけるようにしました。幸い、優秀な学生に支えられて、研究も順調に進み研究室のポテンシャルも上がり、国際会議での発表や論文も活発に出るようになりました。卒論の内容で、国際会議で発表し、論文誌にも載せることも当たり前のようになっています。30代のうちに1冊は専門書を書きたい、と思っていた一つの小さな目標も実現されました。
 ところが、次第に自分の研究時間が取れなくなることに気付きました。同時に「時間をかけないと本当に良い研究は行えない。」と大学院の講義で相磯秀夫先生(元電気工学科教授、元環境情報学部長、前東京工科大学長)が話された言葉がよみがえってきました。
研 究
 出てきた結論は、「学生の研究を指導する」という考え方ではなく、「学生といっしょに楽しく共同研究を行う」 という考えです。未知で大きな潜在能力を持つ優秀な慶應の学生を伸ばそうとしないのは教員として罪です。ですから自分自身の研究よりも学生の研究を優先するのは当然。研究を始めればその学生はその分野のトップにいるわけですから、「指導する」的な発想よりも、実際に研究を行っている学生とできるだけディスカッションし連絡を密にして、共により良い大きな研究を目指して行きます。



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